恋愛相談を受けていて、最近ふと思うこと

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相談が増えてきて気づいたこと

ここ数ヶ月、恋愛相談を受ける機会が本当に増えてきました。ありがたいことです。メールやメッセージで届く相談内容を読んでいると、一つ一つが本当に切実で、画面の向こうにいる誰かの気持ちを想像しながら、いつも真剣に向き合っています。

で、最近ふと気づいたことがあって。それは、相談内容そのものよりも、相談の「仕方」に何かヒントが隠れているかもしれないっていうことなんです。

これ、上手く言葉にできるかわからないんですけど、聞いてもらえますか。

「彼(彼女)が何を考えているかわからない」という相談

一番多いのが、やっぱりこのパターンです。「彼が何を考えているかわからなくて不安です」とか「彼女の気持ちが読めません」とか。

相談文を読んでいると、状況の説明がすごく丁寧なんですよね。「こういうことがあって」「こう言われて」「こう返事をして」って、時系列でしっかり書いてくれている。でも、不思議なことに、「相手に直接聞いてみましたか?」って私が質問すると、ほとんどの人が「いえ、聞いていません」って答えるんです。

これ、すごく興味深いなって思って。なぜ、一番知りたい相手本人には聞かずに、第三者の私に相談するんだろうって。

もちろん、聞きたくても聞けない状況ってあると思うんです。タイミングが合わないとか、雰囲気が重くなりそうで怖いとか。それはすごくわかります。

でも、もしかしたら、「答えを知るのが怖い」っていう気持ちが根底にあるのかもしれないなって、最近思うようになりました。答えがわからないままでいる方が、まだ希望を持っていられるというか。

「どうすればいいですか?」の奥にあるもの

もう一つ多いのが、「こういう状況なんですが、どうすればいいですか?」という相談です。

これも、状況説明はすごく詳しい。でも、読んでいると感じるのは、相談者さん自身の中に、実はもう答えがあるんじゃないかなっていうことなんです。

たとえば、「別れた方がいいと思いつつ、別れられません。どうすればいいですか?」っていう相談。これ、もう答えは出ているんですよね、実は。「別れた方がいい」って、自分でわかってる。

じゃあ何が知りたいのかっていうと、きっと「その決断をする勇気」とか「背中を押してくれる言葉」とか、そういうものを求めているんじゃないかなって。

あるいは、「別れたくない理由を正当化してくれる言葉」を無意識に探しているのかもしれません。「大丈夫、まだ頑張る価値はあるよ」って言ってほしいというか。

相談って、答えを求めているようで、実は自分の気持ちを整理する作業なのかもしれないですね。

みんな、自分を責めすぎている

相談を読んでいて、もう一つ気になることがあります。それは、みんな、自分のことをすごく責めているということ。

「私が悪いんです」「私がもっとちゃんとしていれば」「私のせいで関係が悪くなりました」。こういう言葉がすごく多いんです。

でも、詳しく状況を聞いてみると、全然そんなことないケースがほとんどで。むしろ、すごく頑張っているし、相手のことをちゃんと考えているし、何も悪くない。

なのに、なぜか自分を責めてしまう。これ、特に真面目な人に多い気がします。恋愛が上手くいかないのは、自分に何か欠けているものがあるからだって、思い込んでしまうんですよね。

恋愛って、一人でするものじゃないのに。二人の間で起きていることなのに。なぜか片方だけが全責任を背負い込もうとしてしまう。これ、すごく不思議だし、見ていて切なくなります。

「普通」という呪縛

それから、「普通の恋愛ってどういうものですか?」っていう質問も増えてきました。

「私たちの関係って、普通じゃないんでしょうか」「みんなはこういう時、どうしているんですか」「普通はもっと〇〇なんですよね」。

この「普通」っていう言葉が、みんなをすごく縛っている気がするんです。

でも、考えてみてください。恋愛に「普通」なんてあるんでしょうか。カップルの数だけ、恋愛の形があるはずなんです。連絡の頻度も、デートの回数も、会話の内容も、全部違っていいはず。

なのに、SNSや恋愛記事で見る「理想のカップル像」みたいなものと自分たちを比べて、「私たちは普通じゃない」って不安になってしまう。

もしかしたら、今って情報が多すぎるのかもしれないですね。いろんな恋愛の「正解」が溢れていて、それと自分を比較してしまう。でも、あなたの恋愛の正解は、あなたと相手の間にしかないんじゃないかなって、私は思います。

相手を変えたい、でも変わってほしくない

興味深いのが、矛盾した願望を持っている人が多いことです。

「彼(彼女)のこういうところを直してほしい」って相談しながら、「でも、そういうところも含めて好きなんです」って言う。これ、すごくよくわかります。矛盾しているようで、矛盾していない。人間の気持ちって、そういうものですよね。

あるいは、「もっとこうしてほしい」って願いながら、相手が実際にそうしてくれると「何か違う」って感じてしまう。

恋愛って、本当に複雑です。「こうなったら幸せ」っていう明確な答えがないから、みんな迷うんですよね。

相談を受けていると、「ああ、みんな正解を探しているんだな」って感じます。でも、恋愛に教科書通りの正解なんてなくて。だからこそ、悩むし、苦しいし、でも楽しいんだと思います。

「今」を見ていない人が多い

もう一つ気づいたことがあります。それは、過去か未来のことばかり考えていて、「今」を見ていない人が多いということ。

「あの時ああすればよかった」「もっと早く気づいていれば」って過去を悔やんだり、「この先どうなるんだろう」「将来が不安です」って未来を心配したり。

でも、「今、この瞬間、二人はどうですか?」って聞くと、案外答えられなかったりするんです。

恋愛相談って、実は「今の自分の気持ち」と向き合う作業なのかもしれないなって、最近思います。相手がどう思っているかより、自分が本当はどうしたいのか、何を感じているのか。そこに気づくのが、実は一番難しいのかもしれません。

みんな、本当は答えを知っている

こうやって色々な相談を受けていて、最近強く思うことがあります。それは、みんな、本当は答えを知っているんじゃないかっていうこと。

相談文を読んでいると、「こうした方がいい気がするんですけど」とか「本当はこう思っているんですけど」っていう言葉が出てくることが多いんです。でも、その後に「でも」が続く。

「でも、怖くて」「でも、自信がなくて」「でも、傷つきたくなくて」。

もしかしたら、相談って、答えを教えてもらうためじゃなくて、自分の中にある答えを認めてもらうためのものなのかもしれないですね。「あなたの感じていること、間違っていないよ」って、誰かに言ってほしいのかもしれない。

完璧な恋愛を求めすぎている?

それから、最近の相談を見ていて感じるのは、みんな「完璧な恋愛」を求めすぎているんじゃないかなってことです。

相手に対しても、自分に対しても、理想が高すぎるというか。小さなすれ違いや喧嘩があるだけで、「この恋愛はダメなのかも」って思ってしまう。

でも、どんなカップルだって、すれ違いはあるし、喧嘩もするし、イライラすることもあるはずなんです。それが悪いことじゃなくて、むしろ普通のことで。

完璧じゃないことを受け入れられるかどうか。これが、長く続く恋愛の鍵なのかもしれないなって、色々な相談を読みながら考えています。

私もまだ答えを探している途中

正直に言うと、私も全ての相談に完璧な答えを持っているわけじゃありません。一つ一つの相談を読みながら、「難しいな」「自分だったらどうするかな」って考えることばかりです。

恋愛に正解なんてないんだと思います。あるのは、あなたにとっての、そして相手にとっての、その時の最善の選択だけ。

だから、相談を受けるときも、「こうしなさい」とは言えないんです。ただ、「こういう見方もあるかもしれないですよ」とか「あなたの気持ち、すごくわかります」とか、そういう寄り添い方しかできない。

でも、それでいいのかもしれないなって、最近思い始めています。誰かに答えを教えてもらうんじゃなくて、自分で答えを見つけていく。その過程に、誰かが寄り添ってくれる。それが相談の本当の意味なのかもしれません。

あなたはどう思いますか?

恋愛相談を受けながら、毎回いろんなことを考えます。「人ってなんでこんなに恋愛で悩むんだろう」「でも、だからこそ恋愛って素敵なのかも」って。

もし今、恋愛で悩んでいることがあるなら、一度立ち止まって、自分の気持ちに素直になってみてもいいかもしれません。「本当はどうしたい?」「本当は何を感じている?」って。

答えは、案外あなたの中にあるかもしれないですから。

私も、これからも色々な相談に向き合いながら、一緒に考えていけたらいいなって思っています。もしよかったら、あなたの考えや悩みも、いつでも聞かせてくださいね。

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